竹下良平監督『エロマンガ先生』アニメメイキングセミナー開催◆プレインタビュー(前編)

2017年11月2日

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『エロマンガ先生』アニメメイキングセミナーの開催に合わせて、竹下良平監督の開催プレインタビューを、前編・後編の2回に分けてお届けします! 前編では、アニメづくりの世界を志したきっかけや影響を受けた作品、これまでの経験などについて聞きました。後編も近日公開予定!

竹下良平監督『エロマンガ先生』アニメメイキングセミナー開催◆プレインタビュー(前編)

アニメ業界は不器用な人でも認めてもらえる!

 

――まずは竹下監督がアニメの道を志したきっかけについて教えてください。

 

竹下監督:実は高校2年生の頃までは数学者になろうと思っていたんですよ(笑)。

 

――え? それは意外です。数学がお好きだったんですか?

 

竹下監督:いえ、数学は“好きなこと”というより、“得意なこと”でしたね。当時はやりたいことよりも、自分が得意なことで進路を考えていたんです。ところが、いよいよ進路を決めなければならない時、友人が映画監督になるため、アメリカに留学すると言い出しまして……。それを聞いて、僕も夢を追う生き方を選んでみようと思いました。

 

――監督にとってアニメは夢だったんですね。

 

竹下監督:高校生でしたから、夢と言われても漠然としていました。ただ、自分の思ったことや、作ったもので、人に喜んでもらえるのがとてもうれしかったので、エンタメ分野で何かをしたいとは考えていました。そして、当時の自分にとって、最も気になる表現手法が「アニメ」だったんです。

 

――なるほど。すると、場合によっては「アニメ」以外の道を選んでいた可能性もあるわけですね。例えば「お笑い」とか。

 

竹下監督:そうですね。実は一度はその道(お笑い芸人)も真剣に考えました(笑)。

 

――なんと! ……それはそれでちょっと見てみたかった気もしますね(笑)。ちなみに当時の監督は具体的にどんな作品が好きだったんですか?

 

竹下監督:『もののけ姫』や『耳をすませば』などのスタジオジブリ作品から、『機動戦艦ナデシコ』、『ふしぎの海のナディア』、『だぁ!だぁ!だぁ!』など、いろいろなジャンルのアニメを楽しんでいました。共通しているのはエンタメとして優れていること。「恋愛」だったり、「コメディ」だったり、万人に通じる面白さのある作品が好きですね。

 

――監督は「アニメ」という表現手法のどこが優れているとお考えですか?

竹下監督:アニメは、青春のきらめきや、爽やかな恋愛など、世の中にある理想化された美意識を描くのに最適な表現手法だと思います。みんなが見たいと思うものを、嫌味なく描けるのがアニメの良いところでしょう。

 

そしてもう1つ、これは「アニメ業界」の話になるのですが、不器用な人でもがんばれば認めてくれる業界であることが素晴らしいと考えています。「努力は実る」を地で行く業界というか……。本当にアニメのことを愛している純粋な人が多い業界なんですよ。

 

(前編おわり、後編に続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

『エロマンガ先生』アニメメイキングセミナー◆竹下良平監督セミナー開催プレインタビュー(後編)


講師詳細

竹下良平

監督

一橋大学卒業後、株式会社ジーベックにアニメーターとして入社。動画・原画・演出とキャリアを積み、その後フリーランスに。『月刊少女野崎くん』でチーフ演出、『NEW GAME!』で副監督を経て、『エロマンガ先生』で初監督を務める。

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